2016年度 第52回 受賞作品
日本農業新聞賞
パンダパンダシマウマシマウマ
福岡市 玄界小学校4年松永 優芽
パンダパンダ、シマウマシマウマ、ベッカム、ヨカッタ、ドコドコドコ。
これは、たいこをたたくときにおぼえやすくするリズムのことばです。
私たちの島で地しんがあり、ふっこうをおうえんするためにこの玄界だいこが始まりました。新しい伝統のたいこです。
私たちは、いっしょうけんめい練習をしています。まず、リズムのことばをおぼえます。おぼえるときは漢字をおぼえるくらい大変で、それだけで時間がかかります。最初のリズムを口に出しながらおぼえたら、ふとももをたたいてたしかめます。ふとももは赤くなります。
次に、バチをもって実さいにたいこをたたきます。手にはまめができたり、バチをもつのがつらくなったり、強くうてなくなったりします。バチが指に当たることもあります。ひどいときには、次の日にはむらさき色になっていることもあります。きん肉つうになると、うでもピンと上がらなくなります。折れたバチが当たると、血が出たりすることもあります。
こうしてたくさん練習をしながら、運動会や学習発表会、西区音楽会などでひろうしています。曲を何曲かえんそうをします。そういう行事が近くなると、練習の回数がふえ、さらにきびしくなります。
たいこは、木と牛や馬の皮でできています。たいこになってしまった牛や馬のことを思って心をこめて練習したいです。そして、この島のふっこうをいろんな人に知らせたいです。島の人たちをよろこばせたり、はげましたりしたいです。東北地方やくまもとや私たちのようにひがいがあった人たちにたいこの音がとどいて元気になってほしいと思います。そして、ふっこうをおうえんしたいと思います。
パンダパンダシマウマシマウマ
ひがいをうけた人が笑顔になりますように。
パンダパンダシマウマシマウマ
島の人たちが幸せになりますように。