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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2025年度 第61回 受賞作品

日本農業新聞賞

英語がつなぐ私とおばあちゃん

久留米市立  田主丸中学校1年坂本 葵

 私は、五歳から英語を習っています。今年で八年目になります。きっかけは、NHKのテレビ番組を見て興味をもったからです。最初は単語一つ書くのにも苦労しましたが、今では、すらすらと単語が書けるようになったり長文をつまらずに読めるほどに成長しました。小学校の頃は、よく百点を取っていました。友達から「すごいね」と言われ、少しだけ自信もありました。ですが、中学校に入ってからは百点を一度も取ったことがありません。単語も文法も難しくなって、思うようにいかなくなりました。小学校との違いを感じて、最初は悔しくて、英語が少しきらいになりそうでした。
 そんなとき、思わぬ人が私に勇気を与えてくれました。それは、おばあちゃんです。なんと七十代から英語を習い始めたのです。最初に聞いたときは、とてもおどろきました。どうして今から英語?と思ったけれど、おばあちゃんは笑って言いました。
「いつか、あなたと一緒に英語でおしゃべりしてみたいとよ。」
 その言葉を聞いたとき、胸が温かくなりました。おばあちゃんは決して若くありません。でも、新しいことに挑戦する気持ちは何歳になっても変わらないと思いました。新しいことを始めるのには勇気がいることだし、七十代からの勉強は、きっと私が思うよりずっと大変だと思います。
 けれど、おばあちゃんは楽しそうに英語のノートを見せてくれます。
「今日はNice to meet youを言えるようになったよ。」
と、少しほほえみながら私に教えてくれました。私はその姿を見て、すごいなと思いました。年齢は関係なく、やりたいことに向かって挑戦する姿が、私にはとてもまぶしく見えました。
 この頃は、おばあちゃんと簡単な英語で会話をしてみました。
「How are you?」
「I'm fine.Thank you」
という短いやり取りでも、二人で笑顔になれます。朝のあいさつは、おはようではなく、Good morningになりました。英語が、私とおばあちゃんの新しいつながりをつくってくれたように感じます。
 おばあちゃんを見ていると、挑戦することに早いも遅いもないのだと思います。私は中学校に入り、英語で苦戦することもあるけれど、おばあちゃんのがんばる姿を思い出すと、私も負けていられない、がんばろうという気持ちになります。英語を通して、自分の世界が広がり、おばあちゃんとの会話も増えました。これからもあきらめずに、勉強を続けて、もっと英語が話せるようになりたいです。私にとっての英語は、勉強だけではなく、人と人とをつなぐ大切なものだと感じています。
 おばあちゃんの姿を見て、私は気づきました。できる、できないよりも、「やってみよう」と思う気持ちの方が大事だということです。中学校で百点が取れなくても、あきらめなければきっと伸びるはずです。おばあちゃんが七十代から英語に挑戦しているのだから、私ももっとがんばってみようと思います。
 今までのことを通して、私の目標は、「百点を取ること」だけではなくなりました。それは、「英語を通してもっと世界を知ること」です。私は、少し引っ込み思案なところがあるので、なかなか初めての人と話すことができないけれど、英語を通してもっと色んな人と話せるようになりたいです。英語教室でも、自分からあまり話さない性格です。みんなの前で発表するときは緊張してしまい、声が小さくなることもあります。発表の前日は、少しでも自信がつくようにと、家で何回も声に出して読み、ほとんど覚えるくらい練習します。発音があっているか何度も確認したり、家族に聞いてもらったりして本番にそなえています。それでも発表のときはドキドキして、少し手がふるえることもあります。でも、発表し終えたあとに先生が「上手いね」と言ってくれると、心の中がぱっと明るくなります。がんばってよかったと思える瞬間です。少しずつですが、英語が私に勇気をくれているような気がします。まるで英語が、「大丈夫、思いきって言ってみよう」と背中を押してくれているようです。英語は、勉強のためだけではなく、私を励まし、勇気をくれる大切な存在だと感じています。

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