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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2024年度 第60回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

大好きな教頭先生へ

うきは市立  山春小学校6年杉 侑眞

 ぼくには、夏休みの時期になると思い出さずにはいられない大好きな人がいる。その人は、ぼくが二年生の時にお世話になった教頭先生。いつもニコニコしていて、いつも元気いっぱいだった先生。ぼくは、教頭先生と一緒にたくさん勉強をした。母も学校で教頭先生とたくさん話をしていたみたいだ。教頭先生と学校で過ごした日々は、何となく……いや、今でも鮮明に覚えている。
 だから、そんな大好きな教頭先生が、天国へ行ってしまったと聞いて、ぼくはとても悲しかった。胸がとっても苦しくて、どう言っていいか分からない気持ちになった。
 教頭先生とは勉強をしながら色々な話をしていたので、教頭先生の病気のこと、ぼくは知っていた。 でも、教頭先生のかみの毛がだんだんと短くなり、「どうしたの?大丈夫かな?」という気持ちで押しつぶされそうになったんだ。そして、教頭先生が学校に来れなくなって、先生と会えない日々が続いた。「あのニコニコ顔の元気な教頭先生に早く会いたい」と、ぼくは願ったが、天国へ行ってしまった教頭先生。母は、教頭先生の家の近くのそうぎ場をぐるぐる回り、ずっと車を走らせていた。最期に会ってお礼が言いたかったからだ。ぼくも、同じ気持ちだった。
 月日は流れ、ぼくは、山春小学校の最上級生となった。自分で皆と一緒に勉強することを選び、六年一組で頑張っている。夏休みがやってくるたびに、ぼくは教頭先生に話しかける。
「見ていますか?聞こえていますか?元気にしていますか?教頭先生がぼくと一緒に勉強してくれた時に書いてくれた手紙、ずっとぼくの家のかべにはっているよ。ぼくが頑張って勉強したことを母へ伝えようと書いてくれたんだよね。うれしかったよ。ありがとう。」
 本当は、もっと早くこの気持ちを教頭先生や教頭先生の家族に伝えたかった。だけど、どう伝えたらよいか分からなかったし、母にそのことを話すと、
「でも、きっと家族の方の悲しみの方が何十倍も大きいよね。」
と言われ、何年もかかってしまった。でも、小学校を卒業する前に、心の奥にしまっておいたぼくの気持ちを今、伝えようと思う。
「ぼくは、本当に悲しかったよ。でも、きっと教頭先生の方が悲しかったよね。辛かったでしょう。教頭先生、たくさんたくさんありがとう。一緒に勉強できた日々は、ぼくの大切な宝物だよ。教頭先生から命の大切さも教えてもらった。ぼくは、教頭先生に出会えて本当に良かったよ。この気持ちが教頭先生の大切な家族の方にも伝わってくれるとうれしいな。」
 おそくなってしまったけど、ぼくの大好きな教頭先生へ。

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