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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2024年度 第60回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

ごつごつの手

私立  西南学院小学校4年野田 玲生

「おばあちゃんの手って、小さなグローブみたいだな。」と、おばあちゃんの家のうら庭でいっしょにキャッチボールをしているときに、ぼくはふと思いました。ぼくが投げた球を、がしっとつかむおばあちゃんのぶあつい手は、とても力強かったのです。それから、おばあちゃんの手をよく観察してみることにしました。
 たくさんのせんたくものをわしづかみにして庭まで運んだり、大きな包丁で野菜をざくざく切ったり、ぞうきんをからからになるまでしぼったり、おばあちゃんの手はたくさん働いていました。
 ぼくは、「おばあちゃんの手は、長い間たくさん働いてきたからこんなにごつごつになったのかな。」と思ったので、おばあちゃんにたずねてみると、
「おばあちゃんの手は、だれかのためにたくさん働いた手。 七十五年の人生とおじいちゃんとの助け合いが、たくさんつまっているんだよ。」
と、教えてくれました。
 ぼくのお父さんをりっぱに育てた手、おじいちゃんの仕事を助けてきた手、そして、今はぼくがたいくつしないようにたくさん遊んでくれる手。「おばあちゃんのごつごつの手には、おばあちゃんの生きてきたあかしが全部つまっているんだな。」と思いました。その手でぼくの頭をくしゃくしゃになでるときは、少し痛いくらいだけれど、じんわりとしたあたたかさが、いつまでも残ります。
 ぼくの手は、まだ小さくてうすくてつるつるで、ぼくの手がやってきたことは、ほんの少しだけ。おばあちゃんには全然かないません。これから、たくさんのことを学んで、いろいろな苦労もいやがらず、家族や友達と助け合って、おばあちゃんのかっこいい手に近づけるようにしたいなと思いました。

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