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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2016年度 第52回 受賞作品

西日本新聞社賞

チョークばことわたしのゆめ

大牟田市  羽山台小学校2年平川 千野

 先週、亡くなったお父さんがはたらいていた八女高校にかたづけに行きました。お母さんが

「八女高校に行くのはこれがさい後だよ。しっかりおぼえと いてね。」

と言ったのでわたしと妹は、

「さい後なの。」

と言ってかなしくなりました。

 はじめに、しょくいん室のお父さんのせきに行きました。妹が一番にお父さんのせきにすわりました。お母さんは、

「ここは、お父さんの大じなせきやけん、お母さんはすわれ ない。」

と言って泣いていました。

 つくえをかたづけていると、お父さんがつかっていた木のチョークばこがありました。とても古かったので、たぶん先生になった時からずっとつかっていたのかなと思いました。わたしは、先生になった時につかおうと思って大切にもち帰りました。しょくいん室にいた先生が、

「千野ちゃんが先生になるころは、電子黒ばんになっている かもよ。」

と言われたのでみんなで大笑いしました。

 その後、お父さんがたんにんをしていた三年生のじゅぎょうを見学し、帰りにしょくいん室を出る時、お母さんが、

「おせわになりました。ありがとうございました。」

とすごく大きな声で泣きながら言ったので、わたしたちも言いました。

「ありがとうございました。」

 わたしは、お父さんと同じようにみんなにすかれる数学の先生になると心にきめました。

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