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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2023年度 第59回 受賞作品

福岡県知事賞

雨音で優しい言葉が聞き取れない

私立  福岡雙葉小学校4年古田 優姫

 私は、雨が好きです。なぜなら雨の日は、落ち着いて物事を考えられたり、草花の色がいつもよりも濃くてきれいだったりするからです。
 今日は、朝から雨。私は、空手教室に向かうために、駅のホームで列車を待っていました。すると、白い杖をついた女の人が来ました。私は、女の人が気になり、目で追っていました。そしたら、女の人の白い杖が駅のホームの黄色い線にあたりました。ホームからの転落や列車とのせっ触が心配で、私は急いで女の人にかけより
「あぶないですよ。」
と、 声をかけました。
 すると、思いもよらない言葉が返ってきました。
「雨の音で、優しい言葉が聞き取れない。」
と、白い杖をついた女の人に言われました。今度は、雨の音に負けないくらいの声の大きさで、もう一度言いました。雨の音で言葉が聞き取れないとは思いもしなかったのでおどろきました。
 目の見えない人にとっては、目からの情報がないから、雨の音でも、き険につながることもあると初めて知りました。
 これからは、体の不自由な人にせっする時は、周りの音も考えて、声の大きさや聞き取りやすい話し方を心がけようと思いました。
 今回のことで、私は晴れが好きになりました。だれも困ることがないのが良いです。
 また、白い杖の女の人に「優しい言葉」と言われたことが、とてもうれしかったです。前までは、体の不自由な人にどのようにせっしたら良いのかわからず遠くからただ見ているだけでしたが、今は困っている人がいたら自分からお手伝いできることがないか声をかけてみようという気持ちでいっぱいです。
 これからは、周りの人にたくさんの優しい言葉をかけて、優しい世界になっていくようにしたいと思います。
 私の方こそ優しい言葉をありがとうございました。

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