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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2022年度 第58回 受賞作品

西日本新聞社賞

とびきりのばあちゃん柿

うきは市立  御幸小学校6年倉富 愛結

「ほら、持っていかんね。」
秋になると、おばあちゃん家から帰るときには、おばあちゃんが柿を持たせてくれる。私は、おばあちゃんが作る柿が大好きだ。おばあちゃんが作る柿は、大きくて、甘くておいしい。だから、もらうとすぐに食べつくしてしまう。なぜ、おばあちゃんの作る柿は、こんなにおいしいのだろう。冬休みに、おばあちゃんにたずねてみた。すると、秘密が三つあった。
 まず、一つめの秘密。それは、私の口に入れるまでに、おばあちゃんは、たくさんの作業をしていること。大雨や台風のとき以外は、ほとんど毎日のように、畑へ行って作業をしているそうだ。私が知っている収かくや草かりの作業以外に、せん定、摘らい、摘果、選別など、初めて聞く作業がいくつもあった。さらに、雨が降らない日が続くと、運動場よりも広いであろういくつもの畑に水やりまでしているそうだ。十二月の収かくが終わって、一月にはもう、せん定が始まる。一年かけて、たくさんの作業をしているからおいしいのだ。
 次に、二つめの秘密。それは、おばあちゃんの手がたくさんかかっていること。昔と比べて、草かりや水やりなどは機械でできるようになったそうだが、せん定や摘らい、摘果、収かく、選別の作業は、全て手作業だそうだ。一つ一つの枝やつぼみのなり具合、実のうれ具合を見ての作業になる。
 特にせん定や摘らい、摘果の仕方によって、実のなり具合は変わるそうだ。おばあちゃんの技術や経験があるからこそできる。機械には、まねできない。おばあちゃんにしかできないから、おいしいのだ。
最後に、三つめの秘密。それは、おばあちゃんの思いがたくさんつまっていること。おばあちゃんは、食べてくれる人の笑顔を思い浮かべながら、「大きくて、甘くて、おいしいものを食べてもらいたい」、「今までで、一番おいしいものを食べてもらいたい」という思いをこめて作っているそうだ。
 そして、おばあちゃんは、「日照りはどうか」、「雨の降り具合はどうか」、「霜はどうか」、「台風の動きはどうか」といったように、一年中、天気のことも気にしながら、毎日のように柿の木を見て、作業をしている。そのようにして作った柿が、おいしくないわけがない。
 私は、決めた。今年は、柿を作る作業を手伝ってみようと思う。なぜなら、おばあちゃんが、そんなに大変な思いをして柿を作っていることが、分かったから。おばあちゃんの話を聞いた後に食べた柿は、いつもの倍以上においしく感じた。

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