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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2022年度 第58回 受賞作品

西日本新聞社賞

はじめてのおるすばん

福岡市立  箱崎小学校2年渡邉 悠人

「いってらっしゃい。」
クリスマス明けの月曜日の朝、ぼくはほいく園にむかうお父さんと妹にふあんげに言った。お母さんはきのうから夜きんでいない。朝からぼくはせきがとまらない。あわてたようすのお父さんを見て、ぼくは一人ではじめてのおるすばんをすることにきめた。二人を見おくった後、ドキドキしながらふとんにもぐって時間がすぎるのをまった。しばらくして「トントン」という何かはわからない音が聞こえた。ぼくはきゅうにこわくなった。気をまぎらわせるために、サンタさんにもらったおもちゃであそぶことにした。サンタさんから少しゆう気をもらった。そして、家ぞくみんなのえ顔を思い出して「よしっ。」と言った。それでも時間がたつのがとてもゆっくりにかんじた。しゅくだいをしながらまっていると、げんかんのドアが「ガチャ」っと、鳴った。ぼくはどろぼうが入ってきたと思い、いそいでつくえの下にかくれた。少しおくれて、「ただいま。」と、いうお母さんのやさしい声が聞こえてぼくはホッとした。ぼくは四時間の出来ごとをお母さんに話しながらじび科につれて行ってもらった。お母さんは、ぼくの話をうなずきながらえ顔で聞いていた。やっぱりぼくはお母さんのえ顔が大すきだ。そして、家ぞくの大切さに気がついた。帰りにスーパーによると、ぼくは、
「にもつもつね。」
と、言った。お母さんの、
「ありがとう。」
という言ばに心があたたかくなった。ぼくは、また家ぞくみんなのお手つだいをしたいと思った。ぼくはこの冬、ちょっとだけ大人になった気がした。

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