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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2022年度 第58回 受賞作品

西日本新聞社賞

バスつう学の力

私立  明治学園小学校1年木下 奈帆子

「どうしよう。ここでおりるしかない。」
下校中、わたしはなきそうになりました。バスのボタンをまちがえておしてしまったからです。そこは、わたしがいつもおりているバスていの一てい前でした。わたしはむねがドキドキしながらバスをおりました。お母さんに早く会いたくて、気づかないうちに走っていました。いつもバスのまどから見ていると、みのがしてしまうくらいいっしゅんなのに、走っても長いきょりにかんじました。
 やっと家について、お母さんに、
「ただいま。あのね。」
と言ったときにはもう、なみだが出ていました。わたしの話をきいたお母さんも、
「よくがんばったね。」
と言ってないていました。小学校に入学して五日目でした。
 二学きになりました。帰りのバスではときどきウトウトするくらい、バスにのることにもなれました。またまちがってボタンをおしてしまっても、バスをおりずに、うんてんしさんに、
「まちがえました。ごめんなさい。」
と言えました。わたしは一学きより少しおねえさんになれた気がしました。大雨の日も、にもつが多い日も、バスつう学をがんばってよかったと思いました。

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