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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2021年度 第57回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

水平線から

福岡市立  志賀島小学校4年柴田 寧子

「行ってきます。」
 わたしは朝、パパとランニングをしている。「あと少し」と言いながら、海の方へ向かう。てん望台に到着するとパパが、
「もうすぐ出るよ。」
と、言って空を見上げた。さっきまでこい青色だった空は、水平線の方から、うっすらとピンクがかってきた。そこからみるみる空にオレンジ色が広がっていった。すると、オレンジ色のまあるい朝日が、水平線から顔を出した。朝日を見ることができたのは、わずかな時間だったけど、わたしは朝日の温かい光に包まれた。美しい朝日を見て、ゆめのような一時をすごした。わたしとパパは、その朝日に見とれて、ただだまっていた。
 その日をさかいに、わたしは朝日がのぼるのを心待ちにするようになった。毎朝友達と走って学校に向かい、朝の光が差しこむのを教室のベランダから見る。すると心の中がパッと明るくなり、元気が出てくる。
 「よし、今日も一日がんばろう!」
 朝日を見るようになって一ついいことがあった。朝は、「起きたくない」「寒い」とゆううつな気持ちになることが多い。でも、朝日を見ることで朝が楽しみになった。朝が楽しみになって出発の時間が早くなった。出発の時間が早くなって、もう前みたいに、友達を待たせることがなくなった。
 初めはパパに言われて始めたランニングだったけど、パパと見たあの朝日は今まで見たどの朝日よりも美しく、一生わすれることのないわたしの思い出になった。そんな朝日を思い出すと、思わず外に出て空を見上げたくなる。
 わたしは今日もワクワクしながら学校へ向かう。
「今日はどんな朝日に出会えるかな。」

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