2020年度 第56回 受賞作品
RKB毎日放送賞
とびきりのえび天
福岡市立 曰佐小学校1年上ばば あいこ
「まだ、たべられるなぁ。」
おひるにかったおべんとうをぜんぶたべたのに、わたしはまだおなかがすいていました。
「じゃあ、天ぷらをつくろう。」
おとうさんがエプロンをつけました。
わたしのおうちの一かいは、おとうさんとおかあさんがはたらいているうどんやさんです。おとうさんは、おふろみたいなきかいのスイッチをつけました。中にはちゃいろのあぶらが入っています。えび天をつくることになりました。まず、しっぽをもって、ボウルに入った天ぷらこにつけます。すると、えびはオレンジのねぶくろに入ります。そのまま、まっすぐあぶらのおふろにそっと入れます。
「パチパチパチ。」
音といっしょにえびのおいしそうなにおいがして、ますますおなかがすいてきました。
「えびは、ぶくぶくがおさまったら、ひっくりかえすよ。」
おとうさんがトングをわたしてくれました。トングでえびをくるんとひっくりかえすと、しっぽがきれいな赤いろになっていました。
「ころものいろがきれいだね。」
おとうさんがにっこりしました。わたしは、とび上がるくらいうれしかったです。
でき上がったえび天はサクサクしてあったかくて、とびきりおいしいえび天でした。