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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2020年度 第56回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

山のようなとびばこ

福岡市立  舞松原小学校2年きゃん まい子

「ああ、いやだな。」
ためいきが出ます。今日はとびばこの学しゅうです。わたしは三だんもとべません。みんなは四だんや五だんをピョンと、とんでいます。先生が、
「手はブレーキをかけずに、さい後にとびばこからはなさないとね。」
と、アドバイスをくれました。やってみたけれど、とべません。とびばこがまるで山のように高く見えました。わたしは合言ばを作りました。「手はおくに、ジャンプは思い切り、さい後にとびばこから手をはなす。」じゅん番まちの時やとぶ前に合言ばを言います。それから九十回くらいくりかえしました。それでもできずに「やっぱりこの山はのりこえられない。」と思いました。
 とびばこの学しゅうの五回目の時、下手なところを見られたくないので、一番後ろにならびました。じゅん番になって名前をよばれて自分に「がんばれ。」と言う気もちで手をピシッとあげて大きな声でへんじをしました。スピードを出して走りました。手はおくについて思い切りとびました。ちゃく地した時に足のうらがマットについたやわらかいかんしょくがありました。
「えっ。できているんだよね。」
と後ろをふりかえりました。とびばこからおしりがはなれていて、とべたと分かりました。先生はにこにこえ顔でした。もう一どやってみるとやっぱりとべます。何回やってもふつうにとべるようになっていました。山がきゅうにひくくなったように見えました。何どもれんしゅうするとできるようになると自分に自しんがつきました。

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