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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2020年度 第56回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

やっぱり四人で

福岡市立  志賀島小学校1年中西 海人

「ピーピーピピーピピピピ。」
ママにつながっているきかいのおとがはやくなった。
「ウェーンウェー。」
ついに七海がうまれてきたんだ。ぼくはずっとずっといもうとがほしかった。この日からぼくは「おにいちゃん」になった。
 ある日、ぼくのびょういんのかえりみちのことだった。きゅうに七海がガタガタとふるえだし、気をうしなった。「けいれん」だった。ママはあわててパパにでんわをした。
「パパ、七海がけいれんしたっちゃん。」
ぼくは七海がしんぱいでなきそうだったんだ。それからすぐにきゅうきゅう車がきた。七海と一しょにぼくもママもいそいできゅうきゅう車にかけこんだ。
 七海が入いんして、パパと二人きりのせいかつがはじまった。
「パパとえいが、たのしいな。」だけど本当は四人で見たかった。
「そうめん、おいしいな。」だけど、四人でたべたかった。ぼくのこころは、ママと七海がいなくなってバラバラになったみたいだった。
「なな、おかえり。」
三日ご、とうとう七海はたいいんすることができた。へやには大きく「ななみおかえり」とにがおえつきでかいたかみをはった。「やっと四人でごはんがたべられるぞ。」ぼくはうれしかった。

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