2016年度 第52回 受賞作品
福岡県教育委員会賞
生きてるおもち
福岡市 田島小学校2年とみおか なお
「今、お家でおもちをまるめているよ。なおちゃんもまるめ てみる。」
と、ひいおばあちゃんからさそわれました。わたしは、
「やってみたい。」
と、言って、すぐにひいおばあちゃんの家へ行きました。
「ゴゴゴッ、ゴロゴロゴロン。」
もちつききからおちそうなぐらいおもちがあばれていました。
「グルグルグル、ゴロンゴロン。」
あまりにもおもちがうごくので、わたしは目がはなせなくなりました。
「あちちち、よっこらしょ。」
ひいおばあちゃんが、もちつききからおもちをとり出しました。
おもちはしずかになりました。
ひいおばあちゃんがおもちを小さくちぎってくれたので、わたしはまるめました。
「さっきまで、あんなにあばれとったのに、ふわふわでかわ いくなったなあ。」と思いました。
小さく丸めたおもちは、おとなしく一れつにならんでいました。今まで、木うすでぺったんぺったんとつくおもちしか知りませんでした。もちつききのおもちは、元気いっぱいにうごくことを知ってとてもおどろきました。
さい後に、ひいおばあちゃんがきなこや大こんおろしを用いしてくれたので、できたてのおもちを食べました。おもちはよくのびて、おいしかったです。
でも、わたしの口の中で、くっついてはなれません。
「口の中でもあばれてる。おもちって生きてるみたい。」と思いました。