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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2019年度 第55回 受賞作品

西日本新聞社賞

ドキドキの一日

豊前市立  八屋小学校3年森谷 れん

「ドキドキ。」
 今日は、ぼくの初めてのファッションショー。音楽がガンガン鳴りひびき、しょう明もキラキラ光っています。ぼくは、今日、その真ん中の花道を歩きます。「きんちょうするなぁ。」ぼくの出番が近づくにつれて、むねのドキドキがどんどん速くなってきました…。
「どうしよう。」と思ったその時、今日のショーのためのレッスンで、先生が言っていた言葉を思い出しました。
「せ中をのばして、お客さんの方を見てゆっくり歩くこと。にこやかに。ポーズはびしっと決めてね。」
 ぼくの頭の中で、先生の言葉がぐるぐる回りました。ぼくは、小さい声で先生の言葉をくり返していくうちに、むねのドキドキもだんだん小さくなってきました。家でも何度も何度も練習しました。
「大じょうぶ。ぼくなら出来る。」
と心の中でつぶやきました。
「よし、行くぞ!」
 ぼくは、花道に第一歩をふみ出しました。まぶしい光の中を、ゆっくり一歩ずつ進んで行きました。え顔はちょっときんちょうしていたかも知れないけど、できるだけたくさんのお客さんの方を見ながら、真ん中、正面、左、右、くるりとむきをかえて、ポーズをきめることが出来ました。さい後のポーズをきめた時、
「大せいこう!」
と、心の中でさけんでいました。
 ウォーキングは、ほんの数分の出来事でした。でも、ぼくにとっては、とてもとても長い時間に感じました。スポットライトをあびているぼくは、本物のモデルさんになったような気持ちになりました。
 はじめてのファッションショーは、ぼくにとっては、長い長い一日でした。ドキドキの一日でしたが、とてもすてきな思い出になりました。ぼくの心のたから物が、また一つふえた大切な一日になりました。

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