2019年度 第55回 受賞作品
西日本新聞社賞
ぼくのさくせん
福岡市立 曰佐小学校1年いわ本 ゆしん
「あ、れんくんがねてる。」
ぼくが気づいたとき、おとうとのれんくんは、ねていました。
れんくんは一さいで、おきているときは、ないたりはしったりひっぱったりたいへんです。
でも、ねているれんくんは、じっと見ているとかわいくなってきます。ねているかおがすごくかわいいんです。ちかくで見たらもっとかわいいから、ぼくは、わらいたくなってきました。
「おきたら、たいへん。」
ぼくは、とおくから見ることにしました。でも、どんどん、おきそうになってきます。
「とんとんしよう。」
やさしくとんとんしたら、だいじょうぶ。またねました。
「さくせん、せいこう。」
ぼくは、しずかにようすをみました。また、わらってしまいました。すると、れんくんは、こんどはなきそうになりました。さくせんをまたかんがえました。
「うたをうたってあげよう。」
ぼくは「どんぐりころころ」をうたってあげました。やさしく、なめらかに、ゆっくりうたってあげたら、またねました。
「さくせん、またせいこう。」
こんどこそ、だいじょうぶ。ちかくでようすを見たら、れんくんは、ぐっすりねていました。
もし、つぎにおきそうになったら、こんどのさくせんは、れんくんをだっこしてゆらゆらします。