ホーム > 小・中学生作文コンクール > 全共連福岡県本部運営委員会会長賞 > 一日一まい

「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2019年度 第55回 受賞作品

全共連福岡県本部運営委員会会長賞

一日一まい

福岡市立  和白東小学校3年和田 ゆい

「長かったなぁ。」
一年は、あっという間だと思っていたけれど、うすっぺらくなったカレンダーを見ると、そう思う。
 わが家では、日めくりカレンダーの日めくりをジャンケンで決める。
「さいしょはグー、ジャンケンポン。」
お兄ちゃんのくせは知っている。いつもはじめはパーだ。だから、だいたいわたしが勝つ事が多い。けれど、早起きしたお兄ちゃんが、こっそりめくっている日もある。
 カレンダーには、大きな字で、日にちと、曜日、下には、小さくことわざが書かれてある。「わらいは人の薬」や、「えんの下の力もち」など、今まで知らなかったことわざが、たくさん出てきた。けれど、三百六十五まいのほとんどは、わすれてしまう。
 しかし、カレンダーに、小さく「一りゅう万倍日」と書いてある日は、「よし。」と気合いが入る。なぜなら、一つぶが万倍と書くので、わたしの家では、いいことをしようという日になっているからだ。
 そんな日に家族で出かけると、落ちているゴミのそうだつせんが始まる。
「あっ、ゴミ。」
ゴミを見つけると、ビーチフラッグのようにダッシュで、お兄ちゃんとの取り合いだ。拾ったゴミを見せ合いながら、「いい事できたぞ。」と気持ちがすっきりしてくる。お兄ちゃんが、いつもよりやさしくなるのも、この日だ。
 今は、一年でさい後の十二月。一月が始まった時は、パンパンで、とび出してきそうにとじられていたカレンダーが、やせっぽっちで、スカスカになっている。
 一年のさい後の日には、「おわりよければ全てよし。」と書いてある。一年がおわるさびしい気持ちと、次の新しい一年が始まるワクワクした気持ちが広がっていく。

ページ上へ