2019年度 第55回 受賞作品
全共連福岡県本部運営委員会会長賞
じいじとお話
福岡市立 美和台小学校2年わたなべ 陽
「じいじ、ひさしぶり。」
ぼくは、お正月に山口に行きました。山口には、ぼくのじいじとばあばの家があります。
ぼくのじいじは、ぼくが年中さんのとき天国にいきました。だから、ぼくが山口に行ったときには、おはかまいりに行って、じいじとお話します。じいじのおはかで手を合わせて目をつぶると、あたりがしーんとなります。
じいじとあそんだことがうかんできます。いちばんのおもい出は、いっしょにすもうをしたことです。ぼくがまけそうになると、じいじはころんで、わざとまけてくれます。
「ひなたくんはつよいなあ。」
と、にこにこわらいます。ぼくは、そんなやさしいじいじが大すきです。
「こんどバタフライのテストがあるよ。」
と、心の中でいうと、
「そうか、がんばれ。」
という声が聞こえます。
「九九がぜんぶいえるよ。」
というと、
「おお、天才だなあ。」
という声が聞こえます。
「このまえたこやきを自分で作ったよ。」
「じいじもたべてみたいなあ。」
「おにいちゃんとけんかした。」
「なかよくしないとだめだよ。」
じいじと話すことが、いっぱいあります。
じいじがなくなって、とってもさびしいです。でもぼくは、いつも心の中でお話できます。
「じいじ、また会いにくるよ。」