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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2017年度 第53回 受賞作品

RKB毎日放送賞

目標達成へ

福岡市立  舞鶴小学校6年木 系

 「大丈夫。絶対できる。」台に上がったしゅん間、私はこの言葉を自分におくった。不安を一つでもなくすために。一つの目標を果たすために。

 五年生になって私が一番に希望した委員会は、保健委員会だった。でも、保健委員会は人数が多く、四番目に希望した体育委員会にされてしまった。ショックでやる気も出ず、

「一年間、体育委員をしないといけないなんて。」とずっと心の中で思っていた。そんな気持ちをいっしゅんにして変える出来事があった。二〇一六年十月の運動会開会式。ラジオ体操。体育委員会が前に出てお手本をした。その時、体育委員長が一人、指揮台に立ち、堂々とお手本をしていた。その姿が私の頭から、ずっとはなれなかった。三分程度の体操に、あんなにも「すごい。」と思ったのは初めてだった。

「私も、指揮台に立ち、ラジオ体操をしたい。」

そう強く思った。

 六年生になり、私は体育委員会を希望し、なる事が出来た。友達に、

「何で、体育委員会なの?」

と聞かれ、

「体育委員長になって、運動会で台の上でラジオ体操をしたいから。」

と言うと、

「そんな理由で!?」

と言われた。他の人からみると、小さな、小さな理由かもしれない。でも、私にとっては、一つの大きな目標だ。ラジオ体操は、しっかり取り組めば、一回するだけでも、たくさん汗をかいてしまう。だけど、それをどれだけきれいに上手にできるか。他の人は簡単そうだと思うかもしれないが、本当にきつくて、大変だ。また、それを一人で、台に立ち、行うのは、一気に注目をあびる。それに対応できるようなお手本になれるかは、その人次第だ。期待に応える。きれいに上手にする。いくつもの問題に対応できる力をつけなければならない。大きな大きな目標だ。それを私は二〇一七年十月に達成できた。不安に勝ち、成功させる事ができた。

 そして私は、中学校での目標も立てた。それは、体育専門委員長になること。体操は、もちろん、他にも多くの仕事がある。小学校の倍、大変ではあるが、それを成しとげる事によって、自分を成長させる事ができるはずだ。委員長は、選挙で決まるため、簡単な道のりではない。そこには多くのかべがあるだろう。なんとか当選できるように、私は自分を信じて、こたえを見つけ、そのかべをこわしてやろう。そして、目標達成というゴールに向けて、立ち止まらずに走って、走って、走り続けよう。

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