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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2019年度 第55回 受賞作品

福岡県知事賞

コーヒーとお母さんと

福岡市立  席田小学校4年永田 早希

「カチチチチチチッ」
しんとした、まだ暗い部屋にガスの音がひびく。お母さんがおべん当を作りだした。しょう油とさとうのあまい香りがする。たまご焼きかな。わたしはふとんから出たくないと思いながら、おべん当のおかずを考えていた。しばらくすると、静かになった。コーヒータイムだ。おべん当作りと、朝ごはんのじゅんびが終わったら、お母さんはコーヒーを飲む。
「おはよう。」
やっとふとんから出たわたしは、お母さんの笑顔とコーヒーの香りに包まれる。わたしの大好きなしゅん間だ。
 お母さんは、専業主ふ。でも、毎日いそがしくしている。小学校の読み聞かせや、お休みの日の校庭開放の見守り、老人ホームのボランティアなど大いそがしだ。中でも、校庭開放の見守りをしている時のお母さんは、とってもすてきだ。遊びに来ているお友達が安全に遊べるように見守りをしたり、いっしょに遊んだりする。そんなお母さんの役に立ちたくて、わたしはコーヒーを出前するのだ。夏はつめたいアイスコーヒー、冬は温かいホットコーヒー。
そうすると、お母さんは、
「ありがとう。」
と言いながら、ぎゅっとだきしめてくれる。
「最高に幸せ。」
と、おいしそうにコーヒーを飲むお母さんの笑顔は、わたしを幸せにする。
 放課後、近所のスターバックスコーヒーに、お母さんとよく行く。いつもいそがしそうなお母さんだけど、この時間はのんびりおしゃべりする。コーヒーの香りと、お母さんの笑い声が心地よくて、いつもたくさんおしゃべりをする。どうでもいい話も、とびきり楽しい時間になる。
 コーヒーとお母さんとわたし。そこには、幸せがたくさんある。黒くて苦いコーヒーは、わたしにやさしい時間をくれる。そして、お母さんを元気にする。
「おはよう。」
今日も、お母さんの笑顔とコーヒーの香りに包まれる。

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