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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2019年度 第55回 受賞作品

福岡県知事賞

たけじいちゃんの野菜

福岡市立  三苫小学校3年久保 寛太朗

 ぼくは、野菜が苦手だ。特に、葉物がだめだ。かんでもかんでもなくならないからだ。でも、れい外がある。たけじいちゃんの作った野菜だ。たけじいちゃんの野菜は、どれもおいしい。ほこほこした里いも。水分たっぷりのとげとげしたキュウリ。あまいお米。大きくてぶあついしいたけ。そして、何といってもたけのこだ。じいちゃんは、たけのこの生産で内閣総理大臣賞をとったこともあるすごい人だ。だから、ぼくは、「たけじいちゃん」と呼んでいる。たけじいちゃんはひいじいちゃんで、八女市で農業をしている。
 初めて好きと思った野菜が、このたけのこだった。百年以上前に建てられた、たけじいちゃんの家の土間にあるかまどにのせた大きななべで、時間をかけてグツグツとあくぬきをされた白くてきれいなたけのこは、おに付けでも、みそしるでも、何でもおいしい。
 たけのこが好きな事を、
「小さいのにたけのこが好きでえらいね。」
とほめられると、ぼくとたけじいちゃんがいっしょにほめられたみたいで、ほこらしい気持ちになる。
 だけど、たけじいちゃんが、横浜のおじさん家へ引っこすことになった。とても遠くの大都会だ。畑と田んぼは親せきの人がひきつぐらしい。
 ぼくは、家族と空港へ見送りに行った。たけじいちゃんは、ぼくに、
「元気でね。」
とだけ言った。ぼくも、
「はい。」
としか言えなかった。たけじいちゃんはちょっとだけ泣いた。
 たけじいちゃんの野菜が食べられなくなるのは、ものすごくさみしい。たけじいちゃんの野菜の味は、わすれたくない。けれど、食べられる野菜はもっとふやしたい。
 たけじいちゃん、ぼくもがんばるよ。次の手紙には、小まつ菜が食べられるようになったことを書くからね。

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