2019年度 第55回 受賞作品
福岡県知事賞
ゆめの一人っ子
私立 福岡雙葉小学校1年さかもと みれい
 冬休み。わたしにもしずかなあさがやってきました。すきなテレビを見て、きせかえ人ぎょうも、ママとのりょうりもたのしめます。ゆめの一人っ子です。
 わたしには小さなおとうとが二人います。お休みのあさはたたかれておこされます。テレビはおとうとのすきなものばかり。わたしがにんぎょうを出すと、きょうりゅうをもってきて、にんぎょうはたべられます。二人は、わたしのすることをぜんぶまねしてイライラします。
 冬休み、いつもママが大へんだからというりゆうで、二人はおばあちゃんのいえへ三日かんおとまりに行ったのです。さいしょの日、一人っ子はうれしくてたまりませんでした。でもつぎの日から、しずかなへややいっしょにあそぶあいてがいないことがさみしくなりました。
「ねぇね、ねぇね。あそぼ。」 
と、きこえてくるきがしました。二人は、なにをしているのかな、とおもいました。ママからおいしいクッキーをもらったので、二人がかえるまでとっておくことにしました。
 二人がもどった日、みんなでギュッとしました。三人でたべたクッキーはさいこうでした。
 
                    