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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2018年度 第54回 受賞作品

RKB毎日放送賞

みんなでわらえるあそび

福岡市立  別府小学校2年田中 ゆりな

「なきっつらにはち!」
シーンとしているへやにおとうとの声がひびいた。そのとたん、いっせいに下を見て、それぞれの手が「な」の絵ふだをさがす。
「はい!」
と、お母さんの声がしたとたん、わたしは「あーあ、とられちゃった。」と思った。
「つぎは、わたしがとるからね。」
と、自しんまんまんで言った。
 わたしたち家ぞくは、お正月になると、毎年かるた大会をする。かるたをとるときにはみんなしんけんな顔をしているけれど、お手つきをしたときに、みんなでわらい合えるところがわたしはすきだ。
 かるたは手ふだをよむ、とるどちらもできるけれど、わたしはとる方がとくいだ。ようち園のかるた大会で、一いになったことがあるくらいつよい。
 お母さんは、本当はつよいのに、おとうとがまけるとなくので、やさしくとらせてくれるけれど、おとうさんは、あいてが子どもでも手かげんしない。だから、わたしも本気でかるたを、とることにしている。
 きょ年は、ひらがなが読めなかったおとうともいっしょにあそべるようになった。わたしは、きょねんは二十まいくらいだったのに、今年は、三十まいもとった。
 かるたは、みんなでわらい合えて、わたしのせい長も、おとうとのせい長もわかるから、いいあそびだと思う。
 来年は、赤ちゃんが生まれるから、きっとにぎやかになって、もっとたのしくなると思う。今からたのしみだ。

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