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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2018年度 第54回 受賞作品

全共連福岡県本部運営委員会会長賞

いつもニコニコしている弟

福岡市立  別府小学校3年安どう りん花

「わたしの家族は七人家族です。」
そう言うと
「おじいちゃんとおばあちゃんが一緒に住んでいていいね。」
と、いつも言われます。しかし、一緒に住んでいるのは、父と母と姉と妹、弟です。姉は五年生、妹は一年生と一才。弟は四才です。みんなとてもなかよしですが、いつもだれかがけんかをしています。
 今回は、四人いる姉弟の中で、弟のしょうかいをしたいと思います。
 弟の名前はかなたです。弟が生まれた時に、両親と姉とわたしで決めました。三才になるとおしゃべりがとてもうまくなりました。一人でごはんも食べられるし、おふろも入れます。ほめられる事がたくさんになりました。しかし、おこられる事はもっとふえました。
 一番おこるのは母です。男の子だからかもしれませんが、かなたは母がおこっても、なかなか言う事を聞きません。わたしだったら、あやまってしまうくらい母がおこっても、かなたは、わらっています。
 そして、母とたたかおうとします。たたかっても、口でも、力でも負けてしまうかなたはすごい作戦を考えました。「母のだいじな物をかくす作戦」です。
 ある日、かなたがおこられた後、母の携帯がなくなりました。わたしも姉も母も、かなたがかくしたと思い、かなたに聞くと、
「ボクじゃないよ。」
と、ニコッとわらいます。しかし、はん人は分かっています。すぐに見つかると思っていましたが、かなたは電源を切ってかくしているので、全く見つかりません。かくした本人がかくした場所をわすれてしまっています。
 みんなあきらめていました。わたしがアイスを食べようとれいとうこを開けた時、キンキンにひえた携帯が中にありました。父も姉も妹もわたしも、大わらいしました。母は無言でした。あんなにつめたい携帯と母の顔は初めてでした。
 安どうかなたは、母をおこらせるのが日本一上手な四才のわたしの弟です。

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