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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2018年度 第54回 受賞作品

福岡県教育委員会賞

こんにちは、かわいいかいじゅうさん

福岡市立  入部小学校3年中越 ともか

「まるで、かいじゅうみたいだ。」
二年ぐらい前から、わたしはそう思うようになりました。
 わたしは一人っ子で、ずっとかわいい妹がほしいと思っていました。すると、わたしが六才の時に女の赤ちゃんが生まれました。思わず、
「神様ありがとうございます。」
と、心の中でさけびました。でも、かわいかったのはさい初だけでした。妹はかわいい赤ちゃんから、かいじゅうにへん身しました。わたしの大切な物をヨダレだらけにし、宿題にらく書きをするかいじゅうになったのです。そして、妹はわたしをかんだり、けったり、物を投げたりしてくる大かいじゅうにまでなりました。ある日お母さんに、
「もっとおとなしい妹がよかったな。」
と言うと、
「りーちゃん元気すぎるもんね。でも、お姉ちゃんがやさしく言うと、少しずつやさしさをおぼえるよ。」
と教えてくれました。おぼえるとは、赤ちゃんは何も知らないから、人のまねをして言葉をおぼえたり、いろいろな事を知ったりしていくのだそうです。わたしが、妹のお手本になれば、なんとかなるかもしれない。そこで、らく書きをされた時に、
「ねぇねの大切な物だからやめてね。」
と、やさしく言ってみました。すると、はじめは、あっかんべーとしたけど、
「ねぇね、ごめんね。」
と、言ったのです。大かいじゅうがミニかいじゅうになっちゃったと思いました。
 大かいじゅうになったりミニかいじゅうになったりするけど、大切なたった一人の妹です。いつもやさしくばかりはできないけど、妹が「やさしさ」をおぼえて、やさしい人になるには、お姉ちゃんのわたしがやさしくしてあげる事が一番の近道なのです。これからもよろしくね。わたしのかわいいかいじゅうさん。

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