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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2017年度 第53回 受賞作品

西日本新聞社賞

ぼくは、つよいぞ、うすぎだぞ。

福岡市立  田島小学校3年ふく山 空が

 ぼくは、いつも半そで半ズボンを着ています。

「あなた強いねえ、寒くないと。」

と近所のおばちゃんや、公みん館のおばちゃんが言います。

 ぼくが、半そで半ズボンをはじめたのは、一年生のころからです。

 はじめは、『半そでぐんだん』と、名前をつけて、友だちと遊んでいましたが、二年生では、二人きりになってしまいました。ようち園からの友だちと遊んだときに、

「おまえどんなかっこうしとうと。」

と言われました。

 ぼくは、暑がりですぐあせをかくので、長そでがキライです。そして、かぜをひかないからうすぎでも大じょうぶなのです。

 ぼくは、お母さんとたまにケンカします。ぼくの半そでが原いんのケンカです。

「正月に半そでってあんたいいかげんにしいよ。長そでを着 ていきなさい。」

と言われてぼくは、

「半そで半ズボンしか着らん。」

といかりをぶちまけるので、ケンカになります。

 お母さんは、たまに半そでをタンスにしまうので、ぼくは、タンスから出して、何もなかったような顔をして、半そで半ズボンを着て下へおります。そして、お母さんは、目を丸くして、やられたーという顔をしています。何も言わないけれど、また着てきたと思っていると思います。

 一年中半そで半ズボンなので、クリスマスツリーと半そでの写真や、おせちと半そでの写真になって、一人だけ夏気分みたいです。お父さんも、

「きせつ感ないねー。」

と言います。

 お母さんは、来年から長そで買わないせん言をしました。ぼくは、「ラッキー。」と思いました。

 半そで、半ズボンがぼくのルールなので、いつまでも半そで、半ズボンでいます。

 ぼくは、つよいぞ、うすぎだぞ。

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