2017年度 第53回 受賞作品
西日本新聞社賞
おんせん
福岡市立 博多小学校2年田なえ そう大
「なつかしいなあ。」
今年のお正月にお父さんと二人でおんせんに行ったときに、お父さんが言いました。ぼくはその時は、何でなつかしいのかわかりませんでした。
一ばんさいしょに頭と体をあらって、そのあとお父さんとせなかをあらいっこしました。
つぎは、おんせんに入りました。さいしょにふつうのおんせんに入りました。ちょっとだけおゆがあつかったので、外ぶろに行きました。ふつうのおんせんよりあつかったです。だから水ぶろに入ろうとすると、三さいぐらいの小さな子どもが、水ぶろにかたまでつかっていました。たぶんつめたいだろうと思いました。
それを見て、お父さんが、
「そう大、大きくなったな。」
と、言いました。
そのあと、外ぶろにもう一回入ってみたくなったので、入ってみました。やっぱりあつかったけど、がまんして、かたまでつかってみました。
おんせんからあがって、コーヒー牛にゅうをのみました。
家に帰って、しばらくたってお父さんが、
「あのおんせんは、そう大がうまれた日に、おじいちゃんと お父さんが二人で入ったおんせんなんだよ。」
と、言いました。
「なつかしかった。そう大が大きくなって二人で入れてよ かった。」
とも言いました。
中学生になったら、またお父さんといっしょに入りたいです。