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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2017年度 第53回 受賞作品

全共連福岡県本部運営委員会会長賞

思いでのつまった家

私立  明治学園小学校2年 慧美

「もうこの家に来ることもなくなるね。」

と父が言いました。

 去年まで毎年、大分のおじいちゃんの家でお正月をむかえました。

「よう帰って来たの。」

とおじいちゃんは、むかえてくれました。おじいちゃんの家は、広くてれいぞうこの中のように寒かったので、いつもおじいちゃんとこたつに入ってねころんでいました。おじいちゃんはよくわたしの頭をなでてくれました。おじいちゃんの手は、しわしわであたたかい手でした。

 三年前、おじいちゃんが亡くなってからもおじいちゃんの家によく行きました。おじいちゃんのいない家は、もっと広くかんじてがらんとしていました。

野菜を植えていた畑には何もなくなっていたので、兄とチューリップのきゅうこんを植えました。春には、かわいい花がさきました。夏には、花火をしました。空を見るとたくさんの星が見えました。おじいちゃんも空からみていてるかなと思いました。

「来年からこの家を人にかすことになった。」

と父が言いました。

 さいごの日、広いにわで、野きゅうやバトミントンをしました。そしてみんなできれいに片付けました。帰るときおじいちゃんとの思い出がいっぱいつまったおじいちゃんの家に心の中で「ありがとう。」と言いました。

 おじいちゃんこれからもわたしたちのことをお空から見まもっていてね。

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