2017年度 第53回 受賞作品
福岡県教育委員会賞
楽しかったかつ山公園
北九州市立 八枝小学校2年下川 ひなた
「かつ山公園に行こうか。」
「ヤッター、ヤッター。」
ぼくたちは大はしゃぎで車に走って行きました。ひさしぶりなのでわくわくです。
「ねえ、海ぞく船へ行こう。」
と言ったと同時に、ぼくは妹の手を引っ張ってかけ出していました。さっそく、ベルトコンベアーみたいな長いすべり台へ。
「うわあ、おしりがドコドコするう。」
「体がゆれて落ちちゃうよう。」
「いたっ。」
ドスンとしりもちをついてとうちゃく。
「よし、おなかですべるぞ。」
ビュンビュンスピードが出て、はなをゴンゴンうって、こわいけどスリルまん点です。妹のほっぺたもブルブルゆれて、二人でゲラゲラわらってしまいました。
次は、くものすロープです。
「りんちゃーん、まってえ。」
下を見るとこわくてなかなか進めないのに、二才の妹はスイスイのぼっています。
「ようし。」
ぼくは気合いを入れました。ゴムの板を四まいずつとびながらおいかけます。
「こんにゃくみたいだあ。」
ゴムがボコンボコンとゆれて、ぼうけんしているみたいです。手がジンジンして、ロープをはなしそうだけど、ぼくはひっしです。やっとゴールに着いた時、妹はすべり台をすべりおりていました。ぼくは、もうスピードでおいかけます。おにごっこのはじまりです。草の上を走っていた妹がころんで、コロコロころがっています。ぼくもまねをしてころがります。ようふくに草がたくさんついて、ひつじみたいになって帰りました。