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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2023年度 第59回 受賞作品

RKB毎日放送賞

ひいおじいちゃんありがとう

福岡市立  長尾小学校3年宮﨑 知穂

 一年がもうすぐ終わりをむかえるころ、ひいおじいちゃんが空へたび立ちました。ひいおじいちゃんは、十年前からはいの病気だったのでなかなか会えませんでした。さい後に元気なひいおじいちゃんに会ったのは十一月です。それでもひいおじいちゃんは、いつもおいしいおかしやくだもの、お魚やお肉を送ってくれました。
 十二月十八日、ひいおじいちゃんがなくなったとおばあちゃんから電話がありました。わたしにとって、はじめてけいけんするお通夜とおそう式です。もちろんなくなった人を目の前で見ることもはじめてです。ひいおじいちゃんはまるでねむっているみたいでした。ひいおじいちゃんはきれいな顔をしていました。お母さんは、
「ひいおじいちゃんはくるしまずに安らかにお空へ行ったからだよ。」
と教えてくれました。
 ひいおじいちゃんのおそう式は、家族そうという家族だけのおそう式だったけど、さい後におじいちゃんに会いにたくさんの友人や会社の人が来てくれました。わたしは、
「おじいちゃんは、こんなにたくさんの人にあいされていたんだな。」
と思いました。
 わたしもひいおじいちゃんが大すきだったので、なくなったと聞いたときは、とても悲しかったです。お母さんやおばあちゃんもおそう式のときはたくさん泣いていました。
 でもやっぱりみんなが一番悲しんでいたのは、火そう場での本当のおわかれの時でした。火そうされた後のひいおじいちゃんのすがたは、もう形のないおこつだけになっていました。みんなでおこつをひろい、こつつぼに入れていくことはとてもつらかったけれど、大切なことだからわたしもきちんとお手つだいすることができました。
「ひいおじいちゃん大すきだよ。」
ひいおじいちゃんときちんとおわかれできてよかったし、人がなくなるということは、どういうことか教えてくれたおじいちゃんに
「ありがとう。」
と伝えたいです。

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