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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2016年度 第52回 受賞作品

全共連福岡県本部運営委員会会長賞

モズのお守り

北九州市  明治学園小学校3年占部 七菜

 わたしの家のげんかんを出てすぐの庭には、ハナミズキの木があります。夏には、うすいピンクの色の花をさかせ、冬になると葉は全部落ちて、えだだけになります。のこったえだには、毎年びっくりするものがささっています。

 今年は、カエルにバッタ、ムカデがえだにささっていました。これは、モズのしわざです。モズは秋になると、つかまえたえさを木のえだにつきさしたりはさんだりします。これをモズのはやにえと言うそうです。はやにえは、後でやってきて食べることもある様ですが、そのままほうちすることが多く、何のために行われるのかよく分かっていないそうです。

 わたしはずっと、モズはよくばりな鳥なんだろうなと思いながら、いつもそれを見ていました。

 わたしの家では、毎年冬休みに家ぞくでぼうさいグッズとほぞん食の点けんをします。もしもの時のお守りだとお母さんが言っていました。

 でも、この前くま本であった大きな地しんの時に、お母さんはこのお守りをひさい地にとどけるために市にきふしました。

 わたしは、家族のお守りは家族を守るだけではなく、こまっている人も助けてあげることができるのだと思いました。

 もしかしたら、モズも自分のためだけでなく他のこまっている仲間たちにも、食べてもいいよとおいているのかも知れないなと思いました。

 そう考えると、いつもよくばりだなと思いながら見ていた、はやにえをやさしい鳥なんだなと思いながら見ることができるようになりました。モズのお守りは、少し気持ち悪いけれど、そっとそのままにしてあげようと思います。

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