2016年度 第52回 受賞作品
全共連福岡県本部運営委員会会長賞
お母さんのひみつ
小郡市 麻生学園小学校2年原 瑠生
ぼくのお母さんにはひみつがあります。それはぼくの心にまほうをかけられることです。
朝の六時になると、
「おはよう。」
というお母さんの声でねむくても目がさめます。きらいな食べ物があっても、お母さんが
「これは体にいい食べ物だよ。えいよう、えいよう。」
と言うと、ぼくはがまんして食べることができるのです。テストのとき、お母さんは、
「がんばればいい点がとれる。やらなきゃとれない。」
と言います。この言ばを言われるとやるしかありません。こんな風にぼくはいつもお母さんのまほうにかかってしまいます。
でも、ときどき、お母さんもしっぱいすることがあります。
それは、ぼくがあそびにむ中になって、お母さんの声が聞こえないときです。ぼくがお母さんのまほうをかわすと、つぎのじゅつがきます。そうです、顔をつかったじゅつです。その顔はおにのようです。
「ダメだ。おこらせちゃう。」
けっきょくぼくはお母さんのじゅつにはまるのです。
お母さんのさい大のじゅつは、ぼくをギューっとだきしめるじゅつです。このじゅつにかかると、ぼくはどんなときでもうれしくなって、心がポカポカしてきます。
お母さん、ひみつのまほう、いつもありがとう。