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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2021年度 第57回 受賞作品

西日本新聞社賞

おかえり、ぼくの相ぼう

福岡市立  奈多小学校4年藤田 侑真

 「あれ何か変だな。」
 いそいで宿題を終わらせて、明日の時間わりを見てじゅんびしていたとき、ランドセルの何かがないと思いました。
 「まぁ、いいか。」
 宿題が終わり時間わりも終わったら、自分の好きな遊びの時間です。何をしようかと学習机の横を通ったとき、ぼくは気がつきました。ランドセルのカギの一部がなくなっていたのです。
 「お母さんにおこられる。」
と、ドキドキしました。
 お母さんが仕事から帰ってきたので走ってげん関に行きました。正直に話したら、お母さんが、
 「もうすぐ夏休みだからすぐにしゅうりに出そうね。」
と、言ってくれたのでほっとしました。
 ようち園の夏休みに、ぼくの大好きな鹿児島県のおじいちゃんの家に遊びに行ったとき、ぼくとおじいちゃんといっしょに選んだランドセルです。
 「大切にするね。」
と約そくしたぼくのたからものの一つです。
 夏休みに入るとすぐにランドセルを富山県にあるしゅうり工場に送ってもらいました。工場の人が、
 「大切なランドセルなので、急いできちんとしゅうりしますね。」
と電話をしてくれました。いつもそばにいるあるものがないとさびしい気持ちになったけど、
 「ランドセルも同じ気持ちかもな。」
とがまんしました。一週間もたたないうちに、ぼくの相ぼうは旅から帰ってきました。しゅうりをしてくれた人に、お礼の気持ちを電話ですることもできました。
 もっとかっこよくなった相ぼうは、またいつもそばにいます。
 ランドセルは重い荷物があっても、楽に運ぶことができるので便利だと思います。寒い時に、そっと手をせ中にあてるとあたたかかったりもします。
 「二学期もまたよろしく!」
と相ぼうの中に新学期のじゅんびをしました。少しわくわくしました。

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