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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2017年度 第53回 受賞作品

日本農業新聞賞

じきゅうそう

久留米市立  山川小学校3年小じお あやな

「いやだなあ。やめたいな。学校行きたくないな。」

 わたしは、じきゅうそうがきらいでした。とてもきついし、はやくないし、やりたくない気もちでいっぱいでした。

 でも、体いくの時間はやってきました。教しつでは先生が、

「ばんごうは、かんけいないです。さいごまではしりつづけ ることが大切ですよ。きょうそうするのは、ともだちでは なく、じぶんです。」

と、なんども言っていました。わたしは、ようし、がんばるぞと思いました。とにかく、さいごまではしろうと思いました。

「ピーッ。」

 スタートしました。やっぱりきついです。でも、くるしくてもはしりつづけました。

「さいごまで。さいごまで。」

と、わたしはわたしをおうえんします。

「がんばれ、あやなさん。」

ともだちのこえが聞こえてきました。お母さんが、

「おしごとしながら、おうえんしてるよ。」

と、あさ言ってくれたことばも思い出しました。お母さんがおうえんしてくれているんだと思うと、うれしくなってきました。歩かないように。さいごまであきらめずに。じゅんいなんか気にしない。わたしは、いっしょうけんめいはしりました。

 ともだちにどんどんおいぬかされてくやしいという気もちにもなってきました。わたしは、みんなをおいぬいてやろうと思いました。そして、なん人か前にいた人をおいぬきました。

 今まで、ながくてきつくて、いやでたまらなかった八しゅうが、とてもみじかくかんじました。なぜか、ちょっとたのしいような、ふわっとしたふしぎな気もちです。じゅんいは、十二い。

 ばんごうを気にせず、さいごまではしりつづけることだけを考えると、気もちがらくになりました。また、おうえんしてくれる人のことを思うと、がんばろうという気もちがふくらみ、体が前にすすむんだなと思いました。

 あしたのじきゅうそうが、ちょっとだけたのしみです。

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