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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2017年度 第53回 受賞作品

福岡県知事賞

大みそかのちょうせん

福岡市立  大原小学校2年裏辻 陽翔

 大みそかの夜、ぼくは生まれてはじめてのことにちょうせんした。それは、年がかわるしゅんかんに地きゅうをはなれるというものだ。

「おとうさんが子どものとき、大みそかの十一時五十九分五十九びょうに思いっきりジャンプして、年がかわるしゅんかんに地きゅう上にいなかったんだ、と友だちに自まんしたんだよ。」

と言われて、おとうさんとおにいちゃんとちょうせんすることにした。

 年こしそばを食べて、こう白歌合せんを見ながら、長い長い夜をすごした。十時をすぎると、ねむたくてねむたくてつらくなってきた。

「おとうさんがおこしてあげるから、ねてていいよ。」

と言われたので、あん心してねた。

 その間、ぼくはゆめを見ていた。うちゅうひ行しになって、うちゅうから地きゅうをながめていた。青くてうつくしい地きゅうだった。オーロラも見えた。しあわせな時間だった。

 しかし、目がさめたのは、つぎの日の朝だった。十一時五十九分におかあさんがみんなに声をかけたけれど、だれもおきなかったらしい。つまり、三人ともちょうせんにしっぱいしたのだ。

 ざんねんなけっかになったけれど、うちゅうひ行しになるというはつゆめが見られたので、よかったことにしようと思った。

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