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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2022年度 第58回 受賞作品

RKB毎日放送賞

あこがれの大ちゃん

福岡市立  堤小学校3年門田 悠希

「ゆうき、ひさしぶりだね。せがのびたね。」
 十二月二十七日、ぼくは大ちゃんと三年ぶりにさい会しました。大ちゃんはぼくのいとこで、かな川県に住んでいます。今は大学生で、高校時代はラグビーの全国大会にも出た、自まんのいとこです。ぼくは大ちゃんに会えるのをとても楽しみにしていたけれど、前より体が大きくなった大ちゃんを見て、少しきんちょうしてしまいました。
 大ちゃんが福岡にいる間、びっくりすることがありました。それはごはんの時のことです。一回の食事で、大ちゃんはどんぶりで大もりのごはんを二はい食べます。ぼくの三倍ぐらいあるりょうのおかずも、あっという間にきれいに食べ終えます。そして、
「おいしかった。ごちそうさま。」
と言うと、お皿を全部台所に運んで、ささっとあらってしまうのです。ぼくは、しょっちゅうごはんをのこしてしまうし、お皿を運ばないこともよくあります。大ちゃんは食事の時は毎回かかさずお皿あらいまでするので、ぼくのお母さんは、
「大ちゃんありがとう、助かるよ。」
と、え顔になりました。
 十二月三十日、大ちゃんがかな川に帰る日がやってきました。いつもより早く起きて大ちゃんの部屋に行ってみると、ぼくはまたびっくりしました。もうカーテンも開いていて、おふとんは部屋のすみにきれいにたたんでおかれています。部屋もピカピカにそうじされていました。びっくりしたぼくを見て、大ちゃんは、
「おはよう。ゆうきもふとんをきれいにしてきたかな。」
と聞きました。ぼくは、何もせずに自分の部屋から出てきたことがはずかしくなりました。
「大ちゃんは見た目も中身もかっこよかったね。」
大ちゃんが帰った後、お母さんが言いました。その時ぼくは心にちかいました。次、大ちゃんに会う時は、ぼくもかっこいい人間になっていよう。

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