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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2022年度 第58回 受賞作品

RKB毎日放送賞

こげたぞうきんのなぞ

福岡市立  舞松原小学校2年青木 心陽

「大そうじをするから起きなさい。」
と、お母さんの声が聞こえたような気がした。まだねたかったので、きこえないふりをしたらそうじがなくなるかなと思ったけれど、むりだった。わたしがおきるとお父さんは、おはかまいりにいって、お母さんは、家中のカーテンをはずしていた。めんどくさいなと思っていた。わたしはいつのまにかトイレそうじがかりになっていた。白いベンキを見つめて、よごれがとれそうにないからすぐにおわろうかなと思っていた。
 お母さんから高いところからそうじをしていくと習ったので、まどからふくことにきめた。やりはじめるとたくさんよごれがとれてうれしくなった。ぞうきんがこげたみたいにまっ黒になった。よごれがとれるたびにまっ黒のぞうきんをお母さんに見せにいった。
「よっ。トイレのかみさま。」
と、お母さんにいわれた。ほめられてうれしくなったので、ベンキと水どうもふいた。そうじがおわってトイレを見ても
「あんまりかわってないかな。」
と、思った。その日のうちに新しいトイレカバーとマットとペーパーホルダーを買いにいった。つけるとトイレがきれいに見えた。お父さんが
「トイレがきれいだと、きもちがいいね。」
と、いった。そうじをしていると、よごれがたくさんとれてスッキリした。大そうじをする理ゆうが少しだけわかったきがした。でも、またすぐにトイレがよごれるんだろうな。トイレのかみさまがぞうきんをこがしにやってくる。

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