2011年度 第47回 受賞作品
全共連福岡県本部長賞
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北九州市 福岡教育大学附属小倉小学校5年鬼木 陽菜
毎日一分半から二分間。九月から始めて、今は一月、何と四ヶ月近くもずっと続いている。あきっぽい私が、何となくがんばれてしまう「天声人語音読チャレンジ」だ。
始めたきっかけは、夏休みの研究で新聞記事を調べたことだ。朝起きて、じっくり気になる記事を選んで、言葉の意味や関係のあることを調べまくる。大変だったけれど、今まで小学生新聞しか読まなかった私が、普通の新聞も結構読めたのがおどろきだった。
せっかく新聞チェックの習慣ができても、夏休みが終わると全く読まなくなる。もったいないから、何か続けられないかな……と思って考えついたのが、天声人語音読だった。スペースが少ないし、読むだけならすぐ済むし、大変だとすぐにやめてしまう性格だし、簡単なことなら続くかなと、いい加減な気持ちで始めたのだ。
しかし、続けていくとおもしろいことが起こった。毎日の音読タイムに、変化が出てきたのだ。九月の平均は二分十四秒、十月が二分三秒、十一月は一分五十八秒、十二月は一分四十九秒。少しずつ速くなって、最速タイム一分三十一秒の記録も出た。
ところで、私はさっさと読んでいるが、筆者はどれくらいの時間をかけて原こうを書いているのだろうか。書くときに、何かこつがあるのだろうか。文字数は決まっていて、いつもぴったり収まっている。前日のニュースのことが次の日に書かれていたりする。なぞが次々と頭にうかんできた。
そこで、どうしたら天声人語の筆者に質問できるか考えた。新聞社に電話しようか、手紙を書こうか、直接メールしようかと迷ったが、とりあえずホームページを見てみた。お問い合わせのボタンを押すと、色々な連らく先が書かれているが、天声人語の質問は、どこに聞けばいいのかわからない。最後にメールでお問い合わせできるコーナーがあったので「天声人語の質問は、どこあてに手紙を出せばいいですか。」と入力して、メールを送ってみた。午前十一時ごろ送ったメールの返信が、午後一時には東京本社から来ていたので、もっと時間がかかると思っていた私は、びっくりしてしまった。
私の学校の先生は、質問があったら、電話でインタビューをしなさいと教えてくれたが、電話だとあせって、聞きたいことを全部聞けない気がするので、今回はじっくり考えて手紙を書こうと思う。今から、自分の取り組んでいることを手紙に書いて、なぜ決まった文字数にまとめることができるのか、新しいニュースをなぜすぐにまとめられるのかを質問したい。
この作文を三枚にまとめるのも、大変だ。天声人語の筆者の答えを早く聞いてみたい。聞いたやり方をまねできたら、作文を書くのが上手になるかもしれない。楽しみだ。