2011年度 第47回 受賞作品
全共連福岡県本部長賞
じまんの三な木ざとう
朝倉市 金川小学校2年手しま けいすけ
十二月になると、あまくて、ちょっとすっぱい、いいにおいが、さとうを作る小屋からしてきます。ぼくは、くんくんとにおいのする方に、引きよせられていきます。「じいちゃん、できよるね。」と、ぼくが聞くと、「できよるよ。今年も、三な木ざとうは、手間ひまかけて作るけん、おいしいよ。」と、じいちゃんが、さとうのかまをまぜながら答えました。
冬に切ったさとうきびのねっこから、春になるとみどり色の小さなめが出て、秋にはぼくのせの高さよりずっと大きくそだちます。そして、十一月にはさとうきびをかまで切ってしゅうかくします。切り口からは、あまいしるが出てきます。
切ったきびはしばらく、土にあなをほってわらをひいた中に入れて、シートをかぶせてねかします。一年後、ねかしたきびを土から出して、きかいでつぶしてしるを出します。それから、そのしるをタンクに入れ、かまに出して四時間まぜながら、につめていきます。かたまってきたら、ひやして箱づめをして、でき上がりです。
黒くて、ちょっとすっぱいけど、あまいおいしい三な木ざとうを、じいちゃんは、まい年作っています。ぼくは、じいちゃんの黒ざとうが、一ばんの自まんです。せかいで一ばんおいしいと思っています。
これからも、ずっと作って、作り方をぼくにでんじゅしてほしいです。