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「JA共済」小・中学生
作文コンクール

2023年度 第59回 受賞作品

日本農業新聞賞

ぼくの家からスマホが消えた

福岡市立  名島小学校3年池ざき しゅうと

「冬休みは、スマホやめてみない?」
と、お母さんがいきなり言い出した。
そしてぼくは、
「そんなのむりに決まってるよ。」
「電話もできない。どう画も見れない。何より、ぼくの大すきな天気予ほう見れないじゃないか。」
とぼくは、お母さんにあれこれもんくをぶつけた。だけど、お母さんは、スマホを手のとどかない高い所へおいた。こうして、ぼくのスマホがない冬休みが始まった。スマホなし生活一日目。ぼくはスマホが気になって気になってしょうがない。明日の天気が分からない。どうやって調べよう。そうだ、何かの本でツバメがひくくとんだら明日は雨と書いてたなあ。だけど今は外に出てもツバメなんていやしない。じゃあどうしよう。その時、夕日がきれいだったら明日晴れというのを思いだした。そして、ぼくは夕日を見に行った。その日の夕日はとてもきれいで、次の日の天気はかい晴だった。スマホなし生活三日目。動画も見れないから、妹や弟とトランプをしたり、オセロやすごろくをしたりして遊んだ。「スマホがなくても毎日いそがしいな。」とぼくは思った。スマホなし生活一週間目。もうすっかり、スマホのそんざいはわすれていた。気づけば、お母さんも家でスマホを見なくなっていた。
「スマホがない方が平和にすごせるね。」
とお母さんが言った。
「ああ、そういえばお母さんにスマホをやめなさいとおこられることがなくなったね。」
と、ぼくも言った。
 そして、明日で冬休みが終わる。学校のじゅんびをしながらたなの上のスマホをのぞいてみた。うっすらほこりがのっていた。ぼくはそっとそのままにしておいた。

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